>エレキ>基本と選び方
■ブラックバス、ボートで釣るなら、まずエレキを買おう!

バスのボート釣りは、海の船釣りとは明らかに違う点がある。それは、釣りだけでなく、船の操作も自分でしなければならないことです。そこで、どうしても欲しくなるのがエレクトリックモーター(以下エレキ)です。エレキさえあれば手コギのレンタルボートも快適な動力船になる。


そして、バスのいそうなポイントでは、ゆっくりと静かに移動できる。 それどころか、風や流れに逆らって一カ所にとどまることも可能です。 ただし、エレキを操作するには船舶免許が必要です。

2003年6月小型船舶操縦士制度の見直しにより、免許がなくてもエレキの操船が可能な様です。(免許が必要な場合もあり)
「長さが3m未満であり、推進機関の出力が1.5kw未満である船舶であって国土交通大臣の指定するもの」となっていますが、表現があいまいなので私自身、すべてを把握していないのが現状です。
詳しくはJMRA 日本海洋レジャー安全・振興協会をご覧下さい。

船舶免許を取得予定の方は「船舶免許に挑戦」も参考にして下さい。
2000年11月に私が5級船舶免許を取得した時のレポートです。
「現在の2級(5トン・1マイル限定)+特殊(水上オートバイ)」相当。

■フットコンエレキの方がグッド

エレキは、手で操作するハンドエレキと、すべての操作が足でできる(方向・スピードなどを)フットコンエレキの2種類がある。 どちらがいいとは一概にいえないけど、バスを釣ることだけを考えたら、両手を釣りに使えるフットコンの方が絶対に便利。 値段はハンドコンより数万円割高です。

とはいえ、以前より安くなり8万円前後で、エレキ本体 + バッテーリー + チャージャーのセットが店頭に並ぶようになり、購入しやすく、主流になりつつあります。
私もフットコンを所有しているので、このフットコンを中心に話を進めたいと思います。

■エレキ各部の説明

[1]ヘッド
ワイヤーから伝わった前後の動きを左右の回転運動に変換して、進行方向をプロペラに伝える部分。上面には、進行方向を確認する矢印がついている。

足で操作をするフットコンエレキ。
すべての操作を足で行います。
手で操作するハンドコンエレキ。
すべての操作を手で行います。

[2]マウント
エレキ本体をボートに固定するための金具。ひもを引っ張れば、エレキを水中に降ろしたり引き上げたりできる。持ち運ぶときは本体を取り外す。

[3]シャフト
上面はマウントに固定し、下部は左右に回転してプロペラの向きを変える。内部にはコードも入っていて、モーターへと電気を伝える。素材は金属のほか、カーボンのものもある。

[4]ワイヤー
この中を、電源コードと進行方向を伝えるワイヤーが通っている。

[5]ペダル
このペダルひとつで、スイッチのオンオフ、速度調整、進行方向の変更ができる。片足だけで、エレキに関するすべての操作が可能です。


■エレキ選びで失敗しないためのチェックポイント




<推進力(ポンド)>
前進する力。もちろん速いほうがいい。

エレキのポンド数とは、推進力を示す単位。しかし、厳密に強弱を判断できるのは、同一メーカー内だけの話らしいようだ。バスフィシングで使うのであれば、40ポンド以上がおすすめです。


<変速>
段階変速のメリットは?

大きく分けてエレキには、スピードが5段階変速のものと、自由に調整できる無段階変速のものとがある。無段階は、微妙な速度調節ができるのでスイッチを入れたまま、自分のペースで釣りができる。

5段階も使いやすいけれど、スイッチのオンオフ回数は増える。これは、操作が大変だし、バッテリーの消耗も激しい。ただし、価格は無段階のほうが2万円くらい高いです。ちなみに私のエレキは5段階です。

<電圧(ボルト)>
基本は12ボルト

標準的なエレキはバッテリーひとつの12ボルトです。レンタルボートやアルミボートには、それで十分だと思います。しかし、中にはバッテリーをふたつ使う24ボルトや、3つ使う36ボルトのエレキまである。36ボルトはバスボート向き。24ボルトは、大きなダム湖のレンタルには人気があるようです。

<シャフトの長さ>
通常のレンタルボートには36インチ(1インチ=約2.5cm)

36インチ 42インチ
エレキのシャフトの長さは3種類ある。36インチは普通のレンタルボート、アルミボートに向いている。42インチは喫水の高いアルミボートと標準的バスボートなどにむいている。最長の50インチは琵琶湖や霞ヶ浦などの「荒れる湖」で使うバスボートに適している。

メリットとデメリット

・42インチ

「大は小を兼ねる」と言うことで、和船タイプのレンタルボートもOK! 少々重いのと、車のトランクスペースに横置きできないこともある。
また、ローボートなどではヘッド部分が高い位置になるため、サイドキャスト時に邪魔になる。

・36インチ
扱いやすく、お手軽さはグッド。 ただし、和船タイプなど取り付け位置の高いボートは、湖が荒れるとプロペラ部分が露出してしまうのでNG。


<モーターガイドかミンコタか?>
スピードとトルク、どっちを選ぶか

現在、エレキのシェアを握っているのはモーターガイドです。でも、ミンコタも根強い人気があるようです。どちらを買おうか・・・は、だれもが迷うかもしれません。

一応、「スピードならモーターガイド、トルクならミンコタ」と言われているようです(私も未確認)。要するに速く移動したいならモーターガイド、風や流れなどに負けないトルクを必要とするならミンコタ。
また、ミンコタはモーター部分が小さく、音も静かだそうです。

<結局、どのタイプを購入するか>
私の考えで勝手にまとめちゃいます(^^;

私はモーターガイド EF-54(5段変速 54ポンド)の42intシャフトを使っています。 パワーが大きくなると、モーター部も大きくなり、シャフトも長いのででチョット重いです。 愛車のホンダUSアコードワゴンだと、横置きはできません。

実際に使ってみるとパワーは無いより、あった方が良い。 シャフトの長さは、確かにローボートだと邪魔に感じますが、和船タイプの多い芦ノ湖では、42インチにしておいて良かったと思いました。

釣りに行くフィールドが限られている、和船タイプのボートをレンタルする事はほとんど無いという方は、36インチの方が扱いやすくて良いのではないでしょうか。